一人で外出する視覚障害者はたくさんいます。しかし、工事現場や飛び出している看板など、バリアもたくさんあります。私たちが安心して街を歩くことができるよう、皆さんのお手伝いをお願いします。


まずは身近なことから

目が見えない人を街で見かけたら、「お手伝いしましょうか」と声をかけていただけるとうれしいです。

しかし、知らない人に声をかけるのはとても勇気がいることだと思います。

最初は、「信号が青になりましたよ」とか、「今渡れますよ」と声をかけていただくところから始めてください。

点字ブロックの上に自転車が 誘導ブロックの上に自転車などが置いてあるのを見かけることがあると思いますが、それをさりげなく脇に移動させていただけるだけでも私たちは街を安心して歩くことができるようになります。このように、直接声をかけていただかなくてもできるボランティアもあるのです。

介助をするときは声をかけて

まず「お手伝いしましょうか?」と声をかけてください。その際、前からではなく、横か後ろから声をかけていただくと、びっくりしたり突進してぶつかったりしなくてすむので安心です。

一人で歩いているときに突然人が現れたり、体を引っぱられたりすると、集中して歩いているのに方向がわからなくなったり、数えていた歩数がわからなくなるので、くれぐれもびっくりさせないでください。

「一人で大丈夫です」と言われたら「お気をつけて」と温かい声をかけていただけるとうれしいです。

前にもお会いしたことがある方の場合は、名前を呼んで下さい。

そして、あなたのお名前も教えて下さい。

他の人に声をかけているのではと勘違いし、無視してしまって、お互い不愉快な思いをすることを避けるためです。



握手


初対面の挨拶では、握手していただけると、その方の体格なども判るので安心できます。

いきなり肩をたたかれて「だ〜〜れだ!」と言われると、精神的な負担になったり不快に感じるときもありますので、よっぽど親しい人でなければ避けたほうがいいでしょう。

こんなときはぜひ手を差し延べて下さい。

  • 階段の近くですり足になったりスピードが落ちる人を見かけたとき
  • 障害物の手前でもスピードが落ちない人を見かけた時(視野障害の可能性があります)
  • 単眼鏡で時刻表や表示を覗いている人を見かけたとき
  • バスの中で降車ボタンが判らなくて探しているとき


こんな介助は恐怖!

後ろから押さないで 背中を後ろから押されたり、白杖を引っぱられることはとても怖く感じます。また、腕や肩をがっちり組まれるのも、段差が判りづらくなるので苦手です。
 

歩いていて恐怖を感じる場面は

  • 崖のように道路が急になくなるような感じがするとき
  • 自動車や自転車がすぐそばを通りすぎたとき
  • 自分の前にいきなり人が現れたとき
  • 工事現場の近くを通りかかって、騒音で方向が判らないとき


道を聞かれたときは

あっちこっち 目的地までの交差点の数や右左の方向を説明して教えてください。

「こっち」とか「あっち」とか指さされても理解できません。

 

お別れするときは

今どこにいて、どの方向を向いて立っているかを教えていただけると安心です。


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